10/10/2009

世界から取り残される日本を改革する3つの条件   -マスコミ改革、インターネット活用、英語力の強化

先月、DCECのある大学生ラーナーがアメリカに1ヶ月行ってきました。彼は、アメリカの大学院に留学したいと思っているので、その下見をかねて、シリコンバレーの近くの知人のうちに1ヶ月滞在して、いろいろな大学などを訪問してきたのでした。

その彼が昨日、帰国後初めてDCECに来てアメリカでの生活について報告してくれたのですが、彼が一番刺激を受け気がついたのが日本だけが世界から取り残されていることを強く感じた事でした。

そして、このままではいけないので絶対、世界で働ける力をつけようと決意したとの事でした。

彼はスタンフォード大学のオープンクラスにも参加し、また、英語の学校にも通ってきたのですが、アメリカではいかにFacebookとTwitterが使われているか実感し、アメリカでiPod touchを購入しさっそく、それらを使い始めました。

そのとき受けた刺激をシェアしてもらうことを本人に頼んだので、また、出来上がり次第ご紹介いたします。


さて、彼がなににそんなに刺激を受けたのか?

実は世界は今、ものすごい勢いで変化しています。その変化は、今までは当たり前だったことが、ここ数年のうちに全く変わってしまう程の変化なのですが、日本人はほとんどそれをわかっていません。

彼はアメリカでその一端を感じたからこのままではまずいと思ったのでしょう。


まず、彼は英語のクラスでいくつかのことを感じました。

1.クラスにいるヨーロッパから来た人たちはよく話す。
2.でも良く聞いてみると結構間違った英語で話している上にあまり単語も知らない。
3.一方同じクラスにいた日本人の女の子は、ほとんど何もしゃべらずにもくもくとノートを取ることだけで過ごしていた。


このような経験から、彼は「やっぱり英語は間違っても話さなければ何の意味もない」と言うことを感じたようでした。


次に、知り合いになった友達とコミュニケーションするには、あたりまえのことですが、アメリカ人だけではなく、フランス人や他の国から来た人たちとでも、英語でコミュニケーションしなければならないことを実感しました。

そしてそのためには、まだまだ英会話力が足りないことを感じました。

また、アメリカではFacebookやtwitterが本当にみんなに使われているのを知り、彼らとコミュニケーションするために、アメリカですぐにiPod touchを買って、さっそくFacebookとtwitterを始めました。


今日本に帰ってきても、Facebookでアメリカで友達になった女の子とコミュニケーションしているようです。


このアメリカ行きが彼の人生を変えるほどのインパクトを与えたことは間違いないでしょう。
世界で働ける力をつけるために、海外の大学院やIUJ(International University of Japan) http://www.iuj.ac.jp/ などで学ぶことを決意したようです。


さて、彼が1ヶ月アメリカに行っただけで感じた日本が世界から取り残されていると感じたことを、日本にいると私達はなぜ感じられないのでしょうか?


ここには大きく言って2つの理由があると思われます。

ひとつは、日本のマスコミがきちんと真実を伝えていないこと。
そして二つ目は、マスコミが伝えなくたって、今の時代インターネットでいくらでも情報が取れるにもかかわらず、日本人は英語を自分のツールとして使いこなしていないので、結局わからないということ。

でも世界の急激な変化は、わからないままでいいという状況を通り越して、わからなければ日本が衰退に向かう状況になってきています。

したがって、日本は早急に現状を変えていかなければなりません。
では、世界が今急激に変化している事に対し、その流れに乗れない日本がこれから打つべき手は何なのか?


1.マスコミの改革
2.インターネットの活用
3.英語力の強化(急務)


この3つが欠かせません。

なんでマスコミの改革が必要なのか。

日本の大手マスコミは戦前に出来た記者クラブを既得権益として安住しクラブ員以外を排除してきました。

※記者クラブとは、首相官邸、省庁、地方自治体、地方公共団体、警察、業界団体などの組織に設置された記者室を取材拠点にしている、特定の報道機関の記者が構成する組織のこと。
記者室設置組織の記者会見は歴史的な経緯で原則として記者クラブが主催する。記者クラブのメンバー以外の出席は幹事社の承認が必要となる。警察関係など一部クラブではメンバー以外の参加は認められず、クラブ員が独占的に情報提供を受ける。(ウィキペディアより)

大手マスコミは、この記者クラブを通じ長年自民党政権ともたれあいの関係を続けてきたので、国民が新聞を通じて読んできた情報は基本的に自民党と記者クラブ会員各社の予定調和の記事ばかりであったと言うことです。したがって、読売新聞、日経などを読んでいるとこの衆議院選挙の前には、民主党のあら捜しのような記事ばかりが目立ち、また、政権交代したからといって、長年連れ添ってきた?!自民党から民主党に鞍替えすることも出来ずに、相変わらず民主党の政策を批判する論調が目立っています。


この長年続いてきた、記者クラブに対してのみ会見を行うという悪習を民主党政権は変えようとしています。

記者会見をオープンにして、クラブ会員以外のジャーナリストにも開放することで、国民に対しよりオープンに情報を流そうとしています。

しかしながら、官僚と記者クラブ側の抵抗で、なかなかオープン化が進んでいないのが現状です。

まず、政権をとる前はオープンな会見を行い、政権をとったら首相の会見もオープンにすると公約していた鳩山さんの会見のオープン化は出来ていません。

また、亀山金融大臣は記者クラブ側の抵抗にあい、記者クラブ向け会見とオープン会見の二度行わなければならない状況に陥っています。

http://www.j-cast.com/2009/10/06051134.html

唯一、岡田外務大臣のみオープン会見を実現でき今後のマスコミ改革に期待を持たせてくれています。

http://www.youtube.com/watch?v=93hPnFjTDK0


もしこの問題にさらにご関心のある方はこのブログを読んでください。
これは元AP通信の記者で現在ビデオニュース・ドットコム代表/ビデオジャーナリストの神保哲生氏の記事です。


http://agora-web.jp/archives/768985.html


しかし、このような情報を私のような素人が見られるようになったのも、インターネットの発達によるところが大きいのです。


これらを知ることでも国民の政治や官僚、マスコミを見る目が変わってきますが、英語で情報収集をすることで、さらに外国から見た日本についての情報や、あるいは、日本のマスコミが伝えない海外の姿などが伝わってきて、現在私達日本人が海外の国に持っている偏ったステレオタイプな印象も変わってくることでしょう。

日本の改革は今や待ったなしに追い込まれています。
その中で、今、民主党政権は改革改革と声高に叫んでいた小泉政権よりも、日本を変えてくれるのではないかと感じさせてくれています。

日本を真に改革し、私達の未来を明るくするために、政府だけではなく、私達日本国民一人一人が、意識を高く持ち、英語力を身につけ世界から情報収集をし、きちんとした判断力を持つことが大切なのではないでしょうか?