2/28/2010

浅田真央はキム・ヨナの素晴らしい戦略性に負けた!?



日本の期待を一身に背負った浅田真央が素晴らしい演技を披露してくれました。残念ながら金メダルは取れませんでしたが、その素晴らしい演技には世界中が酔いしれた事でしょう。ありがとう真央ちゃん。

そしてキム・ヨナも凄かったね。

この二人は良いライバルとして、これからの女子フィギュアスケート会のレベルアップに貢献していくことでしょう。


でも結果が出た後、何回もテレビで放送されるキム・ヨナ、浅田真央、そしてJoannie Rochetteの演技をくり返し見ているうちに少し、疑問が出てきました。

本当に真央ちゃんの演技は、キム・ヨナの演技と比べて大差をつけられるような演技だったのだろうか?
ロシェットと僅差しかない演技だったのだろうか?

真央ちゃんはキム・ヨナが出来ないトリプルアクセルを2回成功させ、それはかつて日本の伊藤みどりがオリンピックで飛んで以来誰も成功したことが無い歴史的な偉業と言えます。それに加えて芸術性では真央が上という声もあることを考えると、採点法が違い、また他の要素でもキム・ヨナのような戦略性があったとしたら、真央ちゃんが上だったかもしれないということに気がついたのです。

たしかにキム・ヨナはミスのない完璧なすべりをし、真央ちゃんは2回ほど小さなミスをしましたが、この二人のすべりは、他の選手達とレベルが違うスムーズさ、美しさを感じました。

ところが採点を見てみると、銅メダルのRochetteが芸術点で浅田真央を1.44上回っていて、フリーの合計得点でも0.44しか差が無いのです。真央ちゃんの演技とRochetteの演技がほとんど同じ??

これはやはり地元の有利さが出たといえるのではないでしょうか?

もちろんRochetteも素晴らしかったのでけなすつもりは毛頭ないのですが、ここに国際舞台で戦う時の注意点、どのような演技をすれば高得点が望めるのかをきちんと分析すること、そして地元を味方につけるということを充分に考えなければならないという点を見出したような気がしました。

どういうことなのか具体的に見て行きます。

新聞などで今回のフィギュアスケートの採点法の詳細を見ると難しいトリプルアクセルをやるより3回転連続の完成度上げて行うほうが高得点になるのがわかります。

男子も四回転を成功させたロシアのプルシェンコが金を逃し、四回転を回避したアメリカのライサチェクが金メダルでした。

この採点法が良いか悪いかは別として、実際そのような採点法が採用されているのであれば、その採点法で高得点を取れる事を考え構成を考えるのが賢い戦略と言えるでしょう。

そのような観点から考えるとキム・ヨナチームは演技の完成度を高めることで追加得点を取れる事を意識して、無理してトリプルアクセルのような難しい技に挑戦するよりも演じなれた同じわざを磨いてきました。

また観客を味方につけるという意味でもいくつもの工夫がみられます。
たとえばショートプログラムでは観客の良く知っている007のテーマ曲を採用してボンドガールを演じました。またフリーで選んだ曲は日本人はあまり知りませんが、北米では良く知られているアメリカの作曲家ガーシュイン作曲の「ピアノ協奏曲ヘ長調」を選曲して「観衆受け」をねらいました。

そしてもう一つ、カナダ人を味方につける長期的な戦略に気がつきました。彼女はカナダ人のコーチをつけ、カナダを拠点にして練習してきました。そうすると当然オリンピックの前からカナダのマスコミに取り上げられる機会が多くなったでしょう。日本で練習しているケニアのマラソン選手に日本人が親近感を抱くように、キム・ヨナはカナダ人からの親近感を勝ち取っていたことでしょう。

もし彼女がそんなことまで計算に入れ長期戦略まで考えていたとしたら、恐るべき戦略性といえます。

それに対して、浅田真央は素晴らしい演技をするということだけに真っ正直すぎたのかもしれません。

コーチはロシア人、選曲もロシアの音楽。キム・ヨナでさえ出来ない難しいトリプルアクセルを2回も入れることに拘った。ジャンプの合間の表現もとても奥深い様々な要素がこれでもかと盛り込まれていました。

見ていて本当に涙が出るほど素晴らしい演技だったと思います。

それでいて結果は大差をつけられての銀メダル。

やはり今回はキム・ヨナが圧倒的に強かったと誰にも思わせたのは、やはりその場にあわせた最高点数を取れる戦いをするという戦略、そして地元の観客を味方につけるという戦略の勝利だったといえるでしょう。

しかしそうだからといって、最高にプレッシャーのある中で自分の最高の演技をきめたキム・ヨナがすばらしい賞賛に値するものであることは間違いありませんが。


ただ一つここで日本人が教訓として覚えておかなければならないことがあるのではないでしょうか?

それは、国際社会で認められるためには、ただ高度なものを追求するだけではなく、その場に求められているものを達成する様に意識すること、そして他の国の人も味方に付ける事が重要だと言う事です。きっとこれはグローバルで活躍していこうと言うビジネスパースンや国と国との外交の世界にも当てはまる事でしょう。



2/27/2010

世界に通用する人材の養成ー日本の喫緊の課題

DCECのメルマガJanuary 30,2009 vol.327 

ー「昭和くん」が率いるニッポンが危ないー

で東芝の社運をかけた薄型テレビは、価格競争に負けたこと以外に
世界の動向、時代のニーズを掴んでいない誰も欲しがらないものに
なっていて日本が危ないと警告しましたが、今週ホリエモンはブロ
グで

「日本の(残念ながら)家電業界は終わっている」と書いています。


少しそこから引用してご紹介いたします。

******************************
AppleがiPhoneの基本ソフトで家電業界に本格参入か


この筆者はそれでも「家電大国日本」とっているように日本の家電
業界にまだ期待が残っているようであるが、私はもう終わっている
と思った。つい最近カナダのバンクーバーのCOSTCOに行ってきたが
サムスン製の40inch薄型テレビが$500切っている。日本円だと4万
円以下?凄い価格破壊だ。日本ブランドみたいなのは多少あるかも
しれんが、もうないかな。どうせプラズマも液晶パネルも海外製、
コントローラもパソコンの汎用CPU,GPUベースで驚くほど安い。

部品は世界展開しているため大量生産の原理で驚くほど安くできる。
こういう分野はアップルの一番得意とするところだ。つまり汎用の
一世代前の格安部品を組み合わせて素晴らしいLook&Feelの製品を
作ってしまう。

筆者はiPhoneをカーナビとしてアメリカなどで使われていると言う
が、私も既にそういう使い方をしている。Googleの音声入力は検索
辞書を使っているので驚くほど性能がいい。音声認識により導き出
された複数のキーワード候補を検索の結果と併せて計算し最適解を
出している。これにGoogleマップとiPhoneのGPSで簡単に目的地に
いける。

「ただ小さな画面向けに作られたアプリが、テレビの大画面で同様
の使い勝手を実現できるのだろうか。いろいろと課題は多そうだ。」

とあるが、私はiPhoneが子機でその画面をただ大画面にリピートす
るだけで十分いけると思う。別にiPadでもいいんだけど。でiPhone
を手に持ってジェスチャーすることで大画面を直感的に操作できる
んだ。想像するだけでも楽しいな。

でも今の現実は。。。自宅にあるパナソニックの65V型TVに載って
いるネット閲覧機能は「アクトビラ」。
PS3もあるけど。操作性はイマイチ。反応遅いし。んで、伝統的な
テレビリモコンは操作性最悪。
ということで日本の家電は「トホホ」なんです。「アクトビラ」と
かマジ、トホホです。ほんと、寂しくなる。

さよなら。家電大国日本。

******************************

どうですか、ここに見事に価格競争では韓国に勝ち目がないこと、
そして新しい使い方のイノベーションなどではアップルに勝ち目
がないと思われる状況が書かれています。


そしてこれは私が持っている危機感と重なっていますが、この状
況は、今日本が不況にあるからというような一時的なものではあ
りません。

この競争環境に対抗していかなければならないのですが、現在の
日本では、英語力の問題から世界の最新の動向を受信する力が不
足している事、また、歴史や文化、価値観が違う外国人とコミュ
ニケーションする力が不足していてその面を至急梃入れしないと
日本はグローバル競争のなかで、どんどん後れをとっていってし
まいます。


なぜこんなことになってしまったのでしょうか?


それは21世紀に入って世界の環境がそれまでと全く変わってしまっ
たからなのです。その大きな要素の一つが眠れる巨人中国が市場
経済に入ってきて大きな役割を果たすようになったこと。これによ
り様々な製品がそれまでよりも格段に安く出来るようになり、中
国に作れるものの市場では熾烈な価格競争に勝たなければ生き残れ
なくなってしまったことがあります。

この変化についてはほとんどの日本人が気がついています。

そしてもう一つの大きな変化。これが今日本の競争力を低下させる
大きな要因になっていますが、残念ながら日本人の多くはそれに気
づいていません。


この大きな変化とは・・・。

インターネットの発達により世界の情報と通信が一つになったこと
です。

20世紀中は、英語はアメリカ、イギリス等の言葉で、重要ではあり
ましたが、フランス人はフランス語、ドイツ人はドイツ語、韓国人
は韓国語、そして日本人は日本語とそれぞれの言葉を使っていれば
問題がありませんでした。

ところがインターネットが発達すると、国境を越えてメールを送っ
てコミュニケーションしたり、あるいは他国の情報を得たりするこ
とのハードルが極端に下がり、誰でもが簡単にお金をかけずにでき
るようになりました。すると当然ながら、他国とコミュニケーショ
ンするには共通の言語であったほうが便利です。そしてその共通の
言語として使われる一番近い位置にあったのが英語だったのです。

それに気がついた人たちは、どんどん英語を使うようになりました。

また、地政学的な変化として、加盟国を増やし、一つの国家のよう
にますます緊密化するEUの動きもそれに拍車をかけています。

今や世界中の人が英語で情報を共有し、英語でコミュニケーション
をとっています。そうなると、アメリカで発信されることはもちろ
ん、イギリスやドイツ、ベルギーで発信される情報もインドで発信
される情報もシンガポールやフィリピン、香港などで発信される情
報も一瞬のうちに世界で共有化されていきます。

情報が共有化されると、最先端の世界の動きが共有化されるばかり
でなく、たとえばプレゼンテーションの仕方や自己PRの仕方、面接
での答え方などのスキルまで世界で共有化されていきます。

これは、日々世界中の人を面接していて実際に感じていることです。

国が北米、南米、アジア、西欧、東欧と全く違っても、優秀な人の
話しの組み立て方はかなり共通しています。

これはアジアでもかなり進んでいる動きです。

そして残念なことに、日本人だけがこの動きから完全に取り残され
ています。

たとえば、アメリカのGoogleにいったら、もう様々な国の人が働い
ています。アジアの人でも中国人、韓国人、フィリピン人、シンガ
ポール人・・、などアメリカ人と同じように働いているでしょう。

ところが、日本人は・・。
皆無ではないにしてもほとんどいないと言うのが現実でしょう。

たとえば、同じEngineering ManagerでもGoogleで働いている韓国人
と日本の大手電機メーカーで働いていて海外に出たことが無い日本
人とであったら、グローバル市場でどちらが競争力があると言える
でしょう。


ここで一つ実例で考えて見ましょう。

あなたは、この求人に応募しようと思いますか?
そして応募したら採用される自信はありますか?

これはアップルのコアOS部門のコア・プラットフォーム・チーム
という部署で、iPhone OSを搭載した新しいプラットフォームの
立ち上げを率いることができるようなマネジャーの募集です。

Job description

Requisition Number 4929592
Job title Engineering Manager (Platform Bring-Up)
Location Santa Clara Valley
Country United States
City Cupertino
State/Province California
Job type Full Time

Job description The Core Platform team within Apple's Core OS
organization is looking for a talented and inspired manager
to lead a team focused on bring-up of iPhone OS on new platforms.
The team is responsible for low level platform architecture,
firmware, core drivers and bring-up of new hardware platforms.
The team consists of talented engineers with experience
in hardware, firmware, IOKit drivers, security and platform
architecture.

This position requires a very technical and hands-on leader,
experience in working closely with hardware team and a deep
understanding of bare metal software. You must be a highly
self-motivated individual who seeks to create a dynamic and
creative team environment in which old problems are solved
in new and innovative ways.

Job responsibilities include:
* Leadership and management of a team of talented software
engineers in a fast-paced and demanding software development
environment
* Working closely with the hardware and custom silicon teams
to bring-up new platforms and prototype systems
* Defining the software roadmap to support a range of
hardware platforms, including iPhone & iPod
* Lead the team’s assistance in requirements for future
hardware and custom silicon


Required Skills and Experience
* Minimum of 5 years experience managing a software
development team
* Experience on working on drivers, kernel and firmware
software technologies and direct experience developing on
and for the Unix operating system
* Understanding of SoC level design
* Evidence of driving technical innovation
* Strong communication skills
* Bachelor's or Masters degree in computer science or
related field

Additional Success Factors
* Experience with Mac OS X or iPhone development
* Previous bring-up of mobile platforms running Unix
like operating systems
* Experience with ARM based SoC's




2/21/2010

自然な英会話表現が学べるDCECのメルマガダイアログ"Speaking roses"

Characters: F: Felicity; M: Maki; A: Aki


The following lesson after Valentine's Day...

F: So tell me guys, how did you celebrate Valentine's Day last
Sunday?
M: I prepared hand-made truffles for my husband and colleagues.
And they absolutely loved them!
F: Wow, I'm impressed, Maki. There's an old adage, "the best way
to a man's heart is through his stomach." You must have made
your husband pretty happy.
M: (blushing) Truer words have never been spoken.
Felicity notices a blank stare on Aki's face.
F: Aki, you're awfully quiet? Care to share your thoughts on
Valentine's Day?
A: Hmm... Let me see. As you may already know, here in Japan
we have what we call "giri choco" or obligatory chocolate
given by women not only to their partners but also to male
friends, co-workers and even superiors.
F: Ah yes, Shima has mentioned about it. It sounded strange to
me at first because back in my hometown, men usually give
women a bouquet of red roses or boxes of heart-shaped chocolates
while couples usually exchange Valentine greeting cards as a
pledge of love and devotion to their partners.
M: Oh, how I envy you Felicity. It'd be nice to get flowers from
my husband once in a while.
F: Guess what, on my way to work today I saw a great number of
people standing in line in front of a flower shop. When I
came closer to take a look, I realized they were lining up
to buy printed roses. Apparently, it's the craze these days.
A: Printed roses? That's news to me.
M: Ah yes, my female colleagues were raving about it too.
I heard you can ask the store to print personal messages of
endearment.
A: I wonder if they cost a fortune. (looks uneasy)
F: On the contrary, prices are very reasonable. ※Everything all
right, Aki? You seem distracted.
A: Actually, could you excuse me for a second, ladies? I realized
it's our 10th wedding anniversary today. I gotta give that
flower shop a ring to place an order soon before my wife
realizes it totally slipped my mind.
M: Uh-oh.
F: Go and make a run for it!



※Everything all right, Aki?

文法的には Everything's all right, Aki? が正しいのですが、イン
フォーマルな会話にはこのように使われることがあり、それが自然に聞
こえることもあるのであえてこのように使っています。



●Vocabulary

★hand-made
 手作りの、手製の
★adage
 諺、格言
★"the best way to a man's heart is through his stomach"
「男の心を射止めるには胃袋から」
★Truer words have never been spoken.
全くその通りだ、まさに言えてる
★blank stare
 ぽかんとした顔
★pledge
 約束
★guess what
 ちょっと聞いてよ
★apparently
 見たところによると、どうやら
★craze
 流行、はやり
★that's news to me
 それは初耳だわ
★rave about~
 ~を絶賛する
★cost a fortune
 大金がかかる
★on the contrary
 それどころか
★distracted
 気を取られて
★gotta
 got to~(~しなくてはならない)の省略(対話のときに使う)
★give a ring
 電話をする
★slip my mind
 度忘れする
★make a run for it
 それに向かって急ぐ




「バラにメッセージを託して」

登場人物: F: フェリシティー; M: マキ; A: アキ

バレンタインデー後のレッスンで...

F: それでみんなどうだったのよ、先週の日曜日、バレンタインデー
  はどのように過ごしたの?
M: 私は夫と同僚たちに手作りのトリュフを用意したわ。みんなと
  ても気に入ってくれたのよ。
F: あら、さすがだわ、マキ。「男の心を射止めるには胃袋から」
っていう古い格言があるわ。あなたの旦那さんはかなり喜んだ
でしょうね。
M: (照れながら) まさにその通りよ。
フェリシティーがアキのぽかんとした顔に気付く。
F: アキ、あなた、とても静かね。 あなたのバレンタインデーに
ついての考えを教えてちょうだい。
A: ん…そうだね。知っている通り、日本では特別な相手にだけでなく、
  男友だち、同僚や上司に女性から渡す「義理チョコ」とか義務の
  ようなものがあるんだよ。
F: ああ、そうね、島さんが言ってたわ。最初はそれが変だと思ったわ。
だって私の国ではたいてい男性が女性にバラのブーケやハートの
形のチョコレートを渡すのよね。そしてカップルはたいていお互い
相手のことをどれだけ愛しているかを伝える愛の証として、
バレンタインにメッセージカードを渡すわ。
M: あら、うらやましいわ、フェリシティー。たまに夫から花束をもらえ
  たら嬉しいわ。
F: ちょっと聞いてよ。今日、仕事に来る途中でものすごい人が花屋の前
  に並んでいるのを見たの。見ようと思って近づいたら、花びらに何か
プリントされたバラをみんな買っていたわ。どうやら最近それが流行
  っているみたいね。
A: プリントされたバラ?それは初耳だな。
M: あ、そうなの、私の女性の同僚たちもそれを絶賛していたわ。その店
  で特別な愛の言葉をプリントしてもらえるって聞いたわ。
A: それってかなり高いのかな (不安げな顔)
F: それどころか、リーズナブルな値段なのよね。大丈夫、アキ?何だか
  気を取られているみたいだけど。
A: 実は、ちょっと失礼していいですか、みなさん?今日がぼくたちの
  10周年記念だってこと今思い出したんですよ。ぼくが完全に忘れていた
  ことを妻に見透かされる前にその花屋に電話して注文しないと。
M: あらら。
F: 急いで!

2/20/2010

二つのデジタルデバイドdigital divide(情報格差)が日本の問題

デジタルデバイドって知っていますか?
少し前にはやった言葉ですが、ITを使う人と使わない人で情報格
差が生じ、それが様々な問題を生むというものです。


※デジタルデバイドとは、
パソコンやインターネットなどの情報技術(IT)を使いこなせる者
と使いこなせない者の間に生じる、待遇や貧富、機会の格差。
個人間の格差の他に、国家間、地域間の格差を指す場合もある。

若者や高学歴者、高所得者などが情報技術を活用してますます高
収入や雇用を手にする一方、コンピュータを使いこなせない高齢
者や貧困のため情報機器を入手できない人々は、より一層困難な
状況に追い込まれる。いわば、情報技術が社会的な格差を拡大、
固定化する現象がデジタルデバイドである。
(IT用語辞典 e-Wordsより)


最近twitterを使うようになって、新聞やテレビで見る情報と、
twitterや様々なBlogから得られる情報にあまりに差があることを
目の当たりにして、この「デジタルデバイド」と言う言葉を思い出
しました。


この言葉が2000年に沖縄サミットで課題として取り上げられた時
には、どちらかというとアフリカなどの途上国が資金難やインフ
ラの未整備などで情報技術を活用できずに置き去りにされるのでは
ないかというのが問題認識だったわけですが、先週ここで書いたよ
うに、途上国では思った以上にIT技術が活用され、世界の先端の情
報に接しているようです。


ところが事もあろうに、ここニッポンでこのデジタルデバイドが進
んでいるのではないかというのが現在の私の認識なのです。


二つのデジタルデバイドのうち一つ目は、もう耳にたこが出来るぐ
らい聞いたよと言われる「英語を使わないことによる世界との情報
格差」で、現在の日本の競争力低下の大きな要因の一つになってい
ます。


そして、ここで言う二つ目のデジタルデバイドとは、日本の中で
「インターネット上を流れる情報」と「新聞、テレビを流れる情報」
でその中身がかなり違う事、そしてインターネットから得られる情
報のスピードと量は、テレビを圧倒し始めていることから、自分の判
断を新聞、テレビのみで行なっている人と、インターネットの情報も
とって判断している人では大きく変わってきていることがいえます。


今までは、インターネット上の情報があまりなかったので、私自身
日本の新聞、テレビの情報だけで判断してきましたが、今、海外の
新聞もインターネットで読める、日本の中でも様々なBlogなどでい
ろいろな情報が読める様になってくると、日本の新聞情報が非常に
偏っていることがわかってきて、新聞だけ読んで判断したら誤った
判断をしてしまうと思う様になってきました。

そのようなことを感じる人がどんどん増えたことにより、あまりに
も無責任な情報を流すマスコミに対し、最近嫌悪を示す「マスゴミ」
と言う言葉も聞かれる様になってきています。

大前研一さんも、以前はサンデープロジェクトによく出演していたけ
れどもテレビがいかに自分の都合のいい様にばかり見せようとするか、
その実態を知ってもうでなくなったとビデオで語っています。

10.02.14 私はなぜ「サンデープロジェクト」に出なくなったか。
大前研一
http://www.youtube.com/watch?v=ucUPqYwgKgg&feature=player_embedded


新聞やテレビの現状については以前にもここで触れた

「2011年新聞・テレビ消滅」佐々木俊尚著 文春文庫 や



週刊東洋経済 「新聞・テレビ断末魔」



など警鐘を鳴らすものも増えてきています。これらから考えると本当に
近い将来大きな変化が起こることでしょう。


しかし、このようなことを聞くと「インターネットなんかにはゴミの
ような情報ばかりが溢れていて信用できない」と思う方も多いでしょ
う。

確かにネット上にある情報は玉石混交なので、自分で正しい情報を掴
むように判断しなければいけませんが、それさえ注意すれば本当に有
効なメディアです。

たとえば、インターネットメディアのJcastニュースなどをみるとは、
大手新聞、テレビなどの加盟している記者クラブが情報を独占している
状況を改善しようとしている岡田外務大臣の情報なども見ることが出来
ます。


岡田外相「ぶら下がり取材」廃止 記者クラブが押し切られる



あるいは、小沢問題での検察の動きに対して新聞などから聞こえて
くるのと違う見方が見えてくるのが池田香代子ブログの
孫崎元外務省局長「検察の動きを見ればアメリカの意思がわかる」
をみると衝撃を受けるでしょう。


池田香代子さんとは『夜と霧』、『ソフィーの世界』、ケストナー、
グリム兄弟などの翻訳、『世界がもし100人の村だったら』シリ
ーズの著述などをされているドイツ文学者・児童文学者・翻訳家・
口承文学および都市伝説研究家・エッセイスト、平和運動家。

今回取り上げているのはジャーナリストの岩上安身さんが孫崎元外
務省局長をインタビューした記事を基にちょっと恐い検察の実態に
ついて語っています。




また週間朝日の編集長が 談 に書いた、  
「誌面じゃ読めない「検察の『抗議』に抗議」のウラ話」

なども新聞で見る情報と全く違う側面が見えてきます。



ここに例示した情報はほんの一例ですが、このようなものを読んで
いただくと、新聞情報とネット情報では、全く違う事が書いてある
事、そして新聞だけを読んでいたら偏った判断をしてしまう危険を
感じていただけるのではないでしょうか?


このギャップこそが、日本の中でのデジタルデバイドなのです。


正しい判断をするためには、正しい情報を基に判断する事が一番
大切です。日本の新聞、テレビの情報だけで判断してきた私たち
日本人は、世界の潮流を正しく掴む事が出来なかったから、現在
のグローバル時代に対応できず、世界から取り残される衰退の下
り坂に突入してしまったのではないかと思っております。


デジタルデバイドの差をつけられてしまう側に落ち込まないため
にも、英語とtwitterなどのITツールを活用して行きたいものです。

2/15/2010

自然な英会話表現が学べるDCECのメルマガダイア"Miniaturized Crucifer"

T: Tre K: Karen D: Dinoh

At the vegetable store...

T: (Tapping the shoulders of Dinoh)...Look there is something
peculiar in that corner.
D: Oh yeah! A pretty model on the poster!
T: Nope, your wandering eyes caught the wrong thing. This store
offers surprises and excitement more than that poster.
D: Really? What is more exciting than staring at attractive models
 in print advertisements or beautiful shoppers? Hahaha!
  (looking at women shoppers)
T: C'mon, you are not taking me seriously. Don't you see those
tiny green cabbages?
D: You mean beside the cauliflower?
T: Eureka! You've found it! Finally, you are with me.
D: Let's go over there and investigate our new find.
T: (holding a pack of the vegetable) Hmmm, they are vibrantly
verdant and cute young cabbages.
D: (scratching his head) I say...baby cabbages. Like baby corn
or baby carrot. Those vegetables could be harvested while still
immature and sold at a higher retail price.
T: Or probably it is a product of miniaturization. Everything is
getting smaller these days!
D: Yeah, maybe you got a point there. People want things to come
in small packages for convenience. I have another guess.
This is a new cultivar of cabbage that has been recently
approved for release commercially.
T: (nodding his head then suddenly stopped) But wait, if this is
a new cabbage cultivar, why is it placed in a separate shelf?
There are so many cabbages on the other shelves.
D: Hmmm...maybe they are providing more options for customers to
choose from.
(Karen is approaching towards Tre and Dinoh's direction...)
K: Hey, guys! What are you up to? You look so puzzled, as if you
were solving a million dollar question.
T & D: Precisely!
T: We are discussing these tiny green balls...I mean these
miniaturized cabbages, young cabbages, or baby cabbages,
whatever…We are completely baffled by this exotic-looking
cabbage!
D: (staring blankly at Karen) No idea either...maybe...maybe...
(hesitantly blurted) is it a hybrid cabbage?
K: Ah!... you mean this one (holding a pack)?
T & D: (nodding at the same time)
K: (teasing T & D) the answer to your puzzle is...is...is...
T & D: C'mon... this is not a dumb and dumber quiz show...
K: Believe it or not...these are Brussels sprouts!
T: (in doubt...) Not a cabbage? Are you certain about that?
K: I am a vegetarian but these sprouts do not fit well in my
palate.
T: But they are very similar to the normal cabbage.
K: Well, looks can be deceiving… Brussels sprouts or buds belong
to the same family of crucifers, which include your favorite
cabbage, broccoli, collard greens, kale, cauliflower & kohlrabi.
D: Dude... don't argue with her. She is also an agronomist...and
... the store is about to end its business day!
T: Right! Thanks for broadening my horizons, Karen. Time to grab
a pack of Brussels sprouts.


●Vocabulary:

★miniaturized
小型化された
★crucifer
 十字花植物、アブラナ科の植物
★peculiar
 奇妙な、変な、風変わりな、一風変わった
★wandering eyes
うつろな目、視点の定まらない目
★caught the wrong thing
 違うものを見つける、捉える
★staring at~
~をじっと見つめる
★taking me seriously
 (私の言うことを)本気にする
★tiny
 とても小さい
★Eureka
 見つけた!
★Investigate
 調査する
★vibrantly verdant
 明るく 青々とした
★immature
 未熟な
★retail price
 小売価格
★product of miniaturization
 商品の縮小化
★you got a point
 言えてるよね。それはあるよね。
★commercially
 商業化
★cultivar
 品種
★puzzled
 困った、迷った
★a million dollar question
 100万ドルの質問
★precisely
 その通り、正しい
★baffled
 複雑な気持ちになる
★exotic-looking
 エキゾチックな、魅力的な(見た目)
★staring blankly
 ぽかんと見つめる
★hesitantly blurted
 ためらいがちに口走る
★hybrid
 ハイブリッド
★teasing
 からかう
★sprouts
 芽
★do not fit well in my palate
 口に合わない
★deceiving
 詐欺をする
★agronomist
 農学者
★broadening my horizon
 視野を広げる
★grab a pack
 1袋つかむ
★russels sprouts
 芽キャベツ


「ミニチュアサイズの植物」

T: トレ K: カレン D: ディノ

野菜屋で…

T: (ディノの生徒の肩をたたき)…見て、あのコーナーに何だか変わった
  ものがあるよ。
D: おお、ほんとだ!かわいいモデルがポスターに写っているよ!
T: ちがうよ、きみの落ち着きのない目は間違ったものを捕えたね。
  この店にはあのポスターよりも驚きとわくわくするものがあるんだよ。
D: そうなの?プリントされたモデルか、買い物中の美しい女性を眺める
  の、どっちがお好み?ははは!(女性客を見ている)
T: おいおい、ぼくの言うことを真剣に聞いてないだろ。あの特別に小さい
  キャベツが見えてない?
D: カリフラワーのとなりにあるやつのこと?
T: そうだよ! 見つけたね! やっと話が通じたよ。
D: あそこに行って新しい発見を調査しようぜ。
T: (1袋の野菜を抱えて) んんん、あれは青々として、可愛く若い
  キャベツだね。
D: (頭をかきながら) そうだな…ベビーキャベツとでも言うかな。
  ベビーコーンやベビーキャロットみたいなね。そのような野菜は未熟
  な間に収穫して、高い小売価格を付けることができるんだよね。
T: もしくは、商品の縮小化かな。最近はなんでも小さくなっているからね。
D: うん、そうかもしれないね。利便性を考えて人々は小さいパッケージを
  好んでいるよね。ぼくはもう一つ考えていることがあるよ。これは
  新しい品種のキャベツで、ここ最近、商業化のために売り出したとか。
T: (首を振って、突然止まる) ちょっと待って、でももしこれが新しい
  品種のキャベツだとすれば、なぜ別の棚に置いてあるのかな?ほかの
  棚にたくさんのキャベツがあるのに。
D: んんん…たぶん、豊富な種類の中からお客さんに選んでもらうのが
  狙いだとか。(カレンがトレとディノに近づいてくる…)
K: こんにちは、お二人さん! 何しているの?100万ドルのクイズを
  解いているように、困った様子ね。
T & D: その通り!
T: あの小さな緑色のボールについて話していたんだ…つまりミニチュア
  サイズのキャベツか、若いキャベツか、ベビーキャベツか、何でも
  いいんだけど…ぼくらは完全にこの魅力的なキャベツに戸惑って
  いるんだ。
D: (ぽかんとカレンを見ている) ぼくにもわからない…たぶん…たぶん…
(ためらいながら言う) それってハイブリッドキャベツ?
K: ああ!…もしかして、これのこと(袋を持っている)?
T & D: (同時にうなづく)
K: (TとDをからかう)あなたたちのなぞなぞの答えは…は…は…
T & D: おい…これは誰が一番バカかっていうクイズショーじゃないん
    だけど…
K: 信じるか信じないか…これらは芽キャベツよ!
T: (疑い深い感じで…) キャベツじゃない? それって間違いないの?
K: 私はベジタリアンだけど、この芽は口に合わないのよ。
T: でもこれらは普通のキャベツにとても似ているよ。
K: ええ、見た目では騙されるわ…Brussels sprouts または budsとも
  言うけど,これはアブラナ科の植物と同じ分類に入るの。それはあ
  なたたちの好きなキャベツ、ブロッコリ、コラードグリーン、ケール、
カリフラワーにコールラビよ。
D: おまえ…彼女と議論するなよ。彼女は農学者でもあるからな…それに
店はもうすぐ閉店の時間だよ。
T: そうだね!ぼくの視野を広げてくれてありがとう、カレン。芽キャベツ
  を一袋持って帰る時間だ。




 

2/07/2010

自然な英会話表現が学べるDCECのメルマガダイア"Boxing Day"

Characters: N - Nicole E - Euneece T - Tami

While on her lunch break, Nicole was surfing the Internet for plane tickets.

N: Hey, this website is having a Spring Sale!
T: What kind of site are you checking out?
E: (peering over Nicole's shoulders) Ah! She's shopping for inexpensive flights.
T: Where to, Nicole?
N: Home. I have to go home for my sister's nuptials.
T: Cool. Have you found any cheap flights yet?
N: Unfortunately, the prices are still high. Maybe I should wait for their summer campaign.

After a while, Nicole stood up.

E: Have you found a reasonably priced ticket?
N: Actually, I was thinking of starting to stock up on clear umbrellas.
T: For what? (wondering especially when she can see the sun shining brightly outside)
N: Well, since my sister's wedding is scheduled on the rainy season of the year, they would like me to buy 10 of those for the members of the bridal entourage.
E: So, they would be able to see where they are going, right?
N: Not really. Actually, it's more for aesthetic value.
T: Ae-what?
N: You see, if they would bring their own umbrellas most likely the colors would be different and might clash with the color motif. But, if we provide them with uniform umbrellas, it would look good in the picture, right?
T: Now, I understand. Don't you have those back home?
E: I don't think so. We have other colors but not the clear ones. I also sent some home.
T: Sent? (thinking her office mates are talking in riddles)
E: (smiling at Tami) Before we go home, we usually send a box ahead filled with goodies, like chocolates, clothes, cosmetics, etc.
N: Yeah, you have to do it in advance so that it would get there in sync with your arrival.
T: Wow! I didn't know that you guys have to prepare a lot before you go home.
E: Well, not all do that. But I do!
N: Ditto.
T: I would be tempted to eat all the chocolates!
(laughing at her own remark)
N: Ha ha! (getting ready to leave)
In that case, you have to practice self-control or you will be losing money by buying the same things over and over.
See you later! (waving at her colleagues)
E: (teasing Nicole) I think you'll have a greater chance of finding those umbrellas rather than the cheap ticket!
T: I definitely agree with you on that, Euneece.
(winking at Euneece)



●Vocabulary

★surf the Internet インターネットをする、ネットサーフィンをする、
★website ウェブサイト、ホームページ
★check out ~をよく調べる、実態がどうかを調べる
★peer over ~をじっと見る、覗き込む
★inexpensive 安価な、費用のかからない
★nuptials 結婚式、結婚
★reasonably priced 手頃な価格(値段)の
★stock up 仕入れる、買いだめする
★bridal entourage 花嫁の付添い人
★aesthetic value 美的価値、美意識
★clash with (色などが)~と調和しない、~と釣り合わない
★color motif 色のモチーフ
★talk in riddles 謎めいたことを言う
★goodies お菓子、おいしいもの、楽しいもの
★in advance 前もって、あらかじめ
★in sync 同時に、同期に
★Ditto. 同じく。
★tempted to (be~)~する気にさせられる、~したくなる
★remark 発言、意見
★self-control 自制(心)
★waving(手・旗などを)振る
★colleagues 同僚
★greater chance より高い可能性



"ボクシング・デー"

登場人物: N - ニコル E - ユニース T - タミ

昼休み中、ニコルはインターネットで飛行機のチケットを探していた。

N: ちょっと、このウェブサイトではスプリングセールをやってるわ!
T: 何のサイトを見てるの?
E: (ニコルの肩越しに覗き込み)あ~!格安航空券を物色してるのよ。
T: どこ行きの?ニコル。
N: 故郷よ。妹の結婚式があるから帰らないといけないの。
T: あら、いいじゃない。それで格安チケットは見つかった?
N: それがあいにく、まだ高いまま。サマ―キャンペーンまで待たないといけないかもね。

しばらくして、ニコルが立ち上がった。

E: 手頃な価格のチケットが見つかったの?
N: 実は、透明のビニール傘を買いだめし始めようかと思って。
T: 何でまた?(とりわけ外では太陽がまぶしく照っているのを見て不思議に思い)
N: ええ、妹の結婚式が雨期に予定されているから、花嫁の付添い人用に10本用意してほしいんですって。
E: なるほど、それならどこに行くか見えるものね?
N: ううん。実はもっと美意識的な目的よ。
T: び、何ですって?
N: ほら、みんながそれぞれ傘を持ってきたら、おそらく色はバラバラ、モチーフの色と合わないかもしれないでしょ。でもみんなにおそろいの傘を渡したら調和するじゃない?
T: ははあ、なるほどね。でも透明のビニール傘、故郷にはないの?
E: ええ。違う色のものはあるけど、透明なのはないのよ。私も家に送ったもの。
T: 送った?(職場の仲間が謎めいたこと言っていると思いながら)
E: (タミに笑顔を見せ)私たちが家に帰る前にはね、たいていいろいろいっぱい詰まった箱を先に送るのよ。チョコレートとか、洋服とか、化粧品とかをね。
N: そうそう、前もって送っておけば、私たちが向こうに着くのと同時期に届くでしょ。
T: へー!みんな、家に帰る前にはいろいろ準備しなきゃいけないのね、知らなかったわ。
E: そうね、みんながみんなってわけじゃないけど。でも私はするわね!
N: 私も。
T: 私ならそのチョコ全部食べたくなっちゃうわ!
(自分のコメントに笑い)
N: アハハ!(出かける準備万端で)
それなら自制心を保つよう心がけないとね、さもないと何度も繰り返し同じものを買ってお金がなくなっちゃうわよ。
じゃ、また後で!(同僚たちに手を振り)
E: (ニコルをからかい)格安チケットよりむしろ、ビニール傘を見つける方がずっと簡単だと思うわよ!
T: まったくもって同感よ、ユニース。
(ユニースにウィンクする)

2/06/2010

New Governess Pilar

DCECにまた新しいガヴァネス仲間が入りました。
実は彼女、数年前にDCECのガヴァネスだったのですが、その後大学院に進学し、母国の大学で政治学を教えていたのですが、ご主人が東大の博士課程に留学するので一緒に来日し、DCECに復帰しました。

これからみなさんにレッスンでお会いします。



こんにちは、Pilarです。

一言で日本を愛していますというのは簡単過ぎます。今まで私が深く見てきた国の中で日本は最も裕福な国です。しかし私がハローキティーの世界に魅了されるようになったのは一夜のできごとではありませんでした。都会の東京やのんびりした関西にどっぷり1年間浸った結果のできごとです。

東京では、ハーバード・ケネディ行政大学院に対応する政策研究大学院大学で文部科学省の奨学生として修士の勉強をしました。そのときに文化的多様性の意味について知識を深めることができました。東京は様々な人が集まるるつぼであり、日本人以外の人々が生活しやすい空間を作るためにローカルレベルで動いていることに私はうれしく思いました。修士を取得した後、私は夫と兵庫県に移動しました。

目まぐるしい都会の忙しさを抜け出し、落ち着いた環境の中で新しい生活を始めたのです。そこから私は上り坂でたくさんの経験をしました。兵庫に住んで、日本の国内の旅行に行くチャンスができ、想像以上にすばらしい体験ができました。絵画のような町、京都、奈良、大阪や神戸が近かったこともあり、私と夫はそれまで以上に日本を愛するようになりました。

しかし関西の美だけが私の心に残ったのではありません。関西での生活は体にも心にもおいしく、最高でした。

大阪のお好み焼きとラーメンの味は忘れられません。

このように多様な文化に触れたことにより、私は様々な生き方をしてきた人々と調和し、協調していく術を学びました。そしてまたDCECのラーナーさん方も様々なバックグラウンドをお持ちのことでしょう。

DCECのガヴァネスを務めさせていただくことは、その様々な方のご希望に添えることだと感じております。今までの経験をDCECで活かし、未来へ広げて行きたいと思います。