5/03/2010

はるさんの初めてのオーストラリアホームステイの記録 「オーストラリアの愛」 

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高校生ラーナーのはるさんが、オーストラリアにホームステイに行った時の様子をエッセイに書いたら、旅行会社で優秀賞に選ばれました。

せっかくのご経験なので、お願いしてそのエッセイの掲載をご承諾いただきました。
初めてのホームステイを計画している高校生の方にはご参考になるのではないでしょうか?



■「オーストラリアの愛」  はる



「ハロー。」と私は強く抱きしめられ、その瞬間緊張の氷は溶け、なぜか泣きたいくらいの安堵感に包まれた。それがホストマザー、サリーとの出会いだった。「人生観、世界観が変わるよ。」と兄の言葉に背中を押され、私のオーストラリア短期留学が始まったのだが、自分でも気付かぬうちに緊張していた様だった。それがあの一瞬で私はサリーの日本人の娘となり、家族となった。

 私が通った学校は小学生から高校生いる小規模な私立の一貫校だった。
それに中国系、韓国系、など、多民族の生徒が多かった。改めて、オーストラリアという国が多民族国家だということも感じた。アジア系の生徒は見た目は日本人なのに英語を話すので不思議な感じがしたが、皆仲良くしてくれた。
バディのジェニーは本当によくしてくれた。大人になったら世界旅行をしようと約束もした。

 これといって大きいイベントがあったわけではなく、私はまるで以前からオーストラリアに住んでいるかのように生活した。本当に毎日が充実していた。
お弁当を作ってもらい、学校へ行き、授業を受け、友達と話し、笑い転げ、帰宅する。サリーと買い物に行き、夕食の手伝いをし、家族でご飯を食べる。
日本での生活と少しも変わらない何でもない日々はかけがえのない幸せに満ちていた。

 帰国して数ヶ月。青い空を見るとオーストラリアの空を思い出す。時々、逆ホームシックになる。出会った人達にまた会いたい。私は短期留学で人種をこえた友情、愛情を得た。平和な世の中でなくてはできない経験をした。
生きた英語を学ぶことで、これから私が進む道が見えてきた気がする。私は日本をオーストラリア、日本と世界が、より友好を深めることができる仕事をしたい。余計なことを考えずに相手を抱きしめてあげられる人間になりたい。


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