昨日、の記事「待ったなしになった日本企業のグローバル化!」のなかで、企業のグローバル化には、英語力ばかりでなく、コミュニケーションの仕方もグローバル化しなければならないという話をいたしました。
なるほどとは思っても、どのようにコミュニケーションすればいいのか、これがわからなければそれを目指すことができません。
DCECのメルマガで何回か取り上げたことがあるのですが、日本人の学生は多国籍の人たちの中では殆ど発言できないのが現状です。たとえば、DCECのガヴァネスで早稲田のMBAに通っていたバーンズに、クラスでの各国人の様子を聞いたことがあるのですが、アメリカ人は~、イギリス人は~、インド人は~、中国人は~と説明したあと、「じゃあ日本人は?」との私の質問に「ん~、日本人はクラスで黙っているからよく分からない」とのことでした。
英語で発言しなければならないからじゃあないの?と思うかもしれませんが、早稲田の英語でのMBAコースに参加しているぐらいですから、それなりの英語力を持っているはずです。
ではなぜ黙っているのかというと、日本人特有の多勢の前で話すのが恥ずかしいというマインドとともに、昨日指摘したように「日本人の価値観を持っていない人にわからせることができない事」や「論理的に話を組み立てるのが苦手」ということがあるのでしょう。
これに対してアメリカ人やその他の国の人達はどのように話しているのでしょうか?
ハーバード大学政治哲学のマイケル・サンデル教授の授業「Justice(正義)」の様子から学んでみましょう。
"What's the Right Thing to Do?"
サンデル教授は、私たちが日々の生活の中で直面する難問において、「君ならどうするか?何が正しい行いなのか?その理由は?」と、学生に投げかけ、活発な議論を引き出し、その判断の倫理的正当性を問うていく。
この授業は非常に人気で、大学の大教室にいつも1000人を超える学生で埋まるそうです。
このビデオをみて感じて欲しいことは、まず様々な人種の人が一緒に、活発に議論していること。そして、発言者は1000人もの人の前でも、教授の問い掛けに対して堂々と意見を言っている事です。
では、ビデオを御覧下さい。
いかがでしたか?
なんとなく、日本人が強化しなければならないコミュニケーション力を感じましたか?
この講座についてもっと詳しくはこちらのwebサイトでご確認ください。
過去のエピソードのビデオも見られます。
http://www.justiceharvard.org/
また、NHKの教育テレビで毎週日曜日の午後6時から7時までの放送もあるようですので、そちらを覗くのもいいかもしれません。
http://www.nhk.or.jp/harvard/about.html
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