1/10/2010

DCECガヴァネスCharleneの見た日本の印象

今回、日本の印象をニュースレターに載せるので話して欲しいと言われたので、昨年の4月1日にはじめて日本に来てから今日までの経験を振り返って日本について感じたことを書きたいと思います。
日本の印象といわれて一番に思い浮かぶのは、賞賛すべき日本人のwork ethicsでしょう。日本人の皆さんは本当に規律正しく、自分に与えられた仕事に関する責任感も素晴らしいと思います。

また、私たちは人を喜ばせようとして、つい安請け合いをして結局できなくて迷惑をかけることがありますが、日本人は自分ができないことはよくわかっていて、それは自分にはできないとはっきり言うように感じます。でも冷たいのではなく、ちゃんと「誰に相談したら良いんじゃない?」と提案してくれます。

日本人のマナーのよさも印象に残ります。これは特にお店やレストランでの応対の丁寧さが印象に残っていたのですが、私が数日間日本のご家庭にホームステイした時には、家族の間でもきちんとお礼を言ったりしてマナーがいいのを感じました。
ただ、男性はそうでもなかったかもしれないけれども・・。

そして日本ですごいと思うのは、近代的なものと伝統的なものをうまく調和させていることです。京都、奈良へ旅行した時には、日本の近代的な生活や街の中に、伝統的な建物やお祭りなどの伝統的な文化などがきちんと保存され、継承されていることにも感心しました。
一方日々の生活を振り返ると日本の生活のテンポは非常に速いです
ね。みんなすごく速く歩くし、スケジュールも分刻み。私は日本に来る前は、近くに行くにもすぐに乗り物に載っていたので長い距離を歩く事に慣れていなかったこともあり、底のフラットな靴でゆったりと歩いていました。するとハイヒールを履いた女性がコツコツと靴音を響かせ後ろからどんどん抜いていくので、だんだんゆっくりと歩いている事に罪悪感を感じるようになってきました。
もちろん日本に来る前だってきちんとスケジュールを組んで行動していましたが、日本では更に多くのことをスケジュールにくみ、電車に遅れそうと駆け出したり、常に時間に追われている気がします。でもそれだけ生産性が高く、成し遂げる事も多いといえるでしょう。

Negativeな事ですか?う~ん・・・。

あっそうだ! 
この間DCECに来る時に湘南新宿ラインの電車の中でうまれてはじめて痴漢にあいました。年取った男性が体を押し付けて来たのです。電車が止まったときにドアから出て他の車輌に逃げ出したのですが、他にも逃げ出した女性がいました。も~本当に嫌な出来事だったので忘れようとしていたのです。

あともう一つは、ある時バッグを胸に抱えて歩いていたら、若い大学生ぐらいの男性が自転車でぶつかってきてそのまま私のバッグの取っ手を自転車のハンドルに引っ掛けてもっていかれそうになりました。
その時はバッグをしっかり抱えていたので取られませんでしたが、その話を友達にしたら、その子も同じように自転車でぶつけられ、ひどく転んで1週間くらい歩けないほどのケガをしたそうです。
でもぶつかってきた男性はそのまま何も言わずに逃げて行ったそうです。ちょっと残念な出来事です。

でも基本的には日本は街が安全なので、街で安心して携帯で話しながら歩く事ができるし、夜だって一人で歩けるのはすごいですよね。
海外だったら油断して携帯で話していたらネックレスを引きちぎって持っていかれたり、バッグを取られたりしかねないので警戒が必要です。

最後に日本の食べ物についてですか?

日本の食べ物はとてもきれいですね。食べてしまうのがもったいない。
京都で食べた料理は箱の中に小さな器が全部で16種類も入っていて、それぞれが見ていてとても美しい。でも食べていくと味はどれがどれだかわからない、みんな同じに感じてしまいました。刺身はやはり一番好きです。でも数の子はちょっと苦手です。

今は初めてクリスマスとお正月を家族からはなれて過ごしているのでちょっとホームシックにかかって国の食べ物が食べたくなっているけれども、私は日本の食べ物はだいたいなんでも大丈夫ですよ。
大学院のイラクから来ている友達は、もう日本に来て半年以上になるのにいまだに日本の物は何も食べていないと言っていたから、私は好奇心が強いのかもしれません。

でも好奇心が強いだけにいろいろ試してみて失敗もたくさんしてしまいました・・。

例えば、えだまめ。初めの頃いつも国で料理していた豆と見た目が似ていたので、枝豆を同じように料理して食べようと思ったらやたらに硬い。後で聞いたら枝豆はさやから出して中身だけを食べるところをそのまま全部食べようとしていたのです。
また、ある時はスーパーでペットボトルに入っている油を買ってフライパンに引いて目玉焼きを作りました。そうしたら煙ばかり出てうまく焼けません。友達にも貸してあげたのですが、友達もなんか変だよ、といいます。しばらく使っていて日本人のtutorが来た時に聞いたら、「あ~あ、それは油じゃないよ。みりんって言うんだ」と教えてくれました。やっぱり外国に住むのは楽じゃないですね。

でも自分で経験するのが日本を理解する一番の近道だという事はわかりました。へへ・・。