11/07/2009

目覚めよ日本人!世界で通用する力をつけるのが緊急の課題。

 最近英会話スクールの経営をしていて本当に良かったと思うことが多くなっています。

なぜかというと、自分自身の視野を非常に大きくすることができたまた、自分の価値観を変える事が出来たから。

英会話スクール始める前は、ごく普通のサラリーマンでした。とりあえず名の知れた大学を出て大手企業に勤め、営業、人事、勤労、
採用、研修からシステムや経理、購買、そして子会社経営までかじらせていただきました。
そのときは非常に忙しい毎日でしたが、それなりにいろいろなことを経験し、勉強させてもらい充実し、安定した生活を送っていまし
た。

このような生活を送っていた時には、自分は様々な経験をし、かなり力をつけたと自分では思っていました。

ところが、現在の仕事をはじめ、様々な国の人たちと接するようになって自分の認識が間違っていたことに気がついたのです。

なんて小さな世界で生きてきたのだろうと。

たとえて言えば、グローバルという大海の中で日本という内海のそのまた片隅で生きてきたというのを感じたのです。

このグローバルの海は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの地域ごとに名前はついていますが、その海は相互に大きな海流が流れて
つながっています。

ところが日本という海は、ごく狭い海峡のみでグローバルにつながっていてそこを通らないとグローバル海に出られない、そんなイメ
ージを感じたのです。


たとえば先週ご紹介したJasmine。彼女と話しているとその友達はヨーロッパから中東、アジア、北米、南米まで20カ国にわたって
います。

話せる言葉も英語、ドイツ語、ヒンディー語、韓国語そしてトルコ人とコミュニケーションするときはトルコ語も少しわかると言って
いました。

住んだ国は、アメリカ、インド、韓国、日本。もちろんそれぞれの国できちんとした成果を挙げています。


また、今週ご紹介する新しいガヴァネスFabiも凄い。
彼女は、大学進学にあたり自分の世界を広げたいと思い、世界各国の大学に奨学金の申請をしました。そして4カ国から奨学金をもらえ
ることになったのですが、そこで彼女が思ったのは、やはり今まで自分が生きてきた世界と全く違う世界を経験しようと言うことで、
中国に進学することに決定しました。

もちろん知り合いもいない、中国語も話せないなかで中国に飛び込み、苦労して中国語を覚え、大学を卒業して中国で働きました。

その後更なるチャレンジのため、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科に留学してきて修士課程を修了し、博士課程への進学を予定し
ています。

彼女も英語、中国語以外にロシア語、ポーランド語、フランス語などを使いこなします。


ここで申し上げたいのはその言語能力もそうですが、それ以上に自分の国と言う枠組みにとらわれない発想、そしてその行動力です。

彼女達は、今はたまたま日本にいますが、欧米各国やアジアの国々に行ってもきちんとした職に就き活躍できるでしょう。


振り返って、日本人について考えてみると果たしてどれだけの日本人が世界に出て行って(日本の会社の海外赴任ではなく)そこで職
を得て活躍することが出来るでしょう?


私自身、前の会社を辞めた時点では全く通用しなかったでしょう。

今のように様々な国の外国人と仕事をするような環境になり、6年以上経過した現在でこそもしかしたら何とかなるかもしれないと思
うようになりましたが、普通に日本で生活しているだけではなかなか世界で働く力をつけることは難しいでしょう。


こんなことを書いていたらタイムリーにも慶応大学教授の池尾和人先生が「大学生は勉強しなくてもよいのか」というコラムを昨日
書いたのを発見しました。

ぜひ参考にご覧になってみてください。

http://agora-web.jp/archives/793423.html#more


ただここで簡単に要約させていただくと以下のような内容です。
DCECのメルマガなどでいつも言っているいることとかなり重なっている事がわかるのではないでしょうか。

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「大学生は勉強しなくてもいいのか}

現在、雇用をめぐって、少なくとも次の4つの構造的で不可逆な環境変化が起こっている(起こってしまった)。

(1)日本経済の期待成長率の低下

(2)グローバル化

(3)情報技術革新の進展

(4)ワーク・ライフ・バランス



(2)のグローバル化の結果として、・・
日本の労働者の賃金には結果的に引き下げ圧力が強くかかっている。

(3)の情報技術革新の進展は2極化をもたらす基本的な原因になっており、かつて文系の大学卒がやっていたような「そこそこの仕事」
がなくなっている。

こうした環境変化に伴って、従来型の日本的人材養成システムは、もはや時代遅れなものになっている可能性が高い。


現実の日本は、他の先進国と比較したら顕著に、アジア諸国の中でも相対的に低学歴国になってしまっている。要するに、もっぱら学
卒止まりで、大学院生の比率が格段に低い。
その上で、大学生があまり勉強していないということで、どのような将来が期待できるのであろうか。


たぶん、5~15年後くらいには、20~40歳代の日本人は、同じ年代の中国人や韓国人、他の東アジアの人々と全く同じ土俵の上
で競争しなければならなくなると思った方がよい。そのとき、相手は当然のように修士号程度の学位はもち、流暢に英語も話すだろう。
そのときになって、「大学生のときにもっと勉強しておけばよかった」と後悔しても取り返しはつかない。われわれの世代も、同じよ
うな後悔をよくするけれども、いまの学生以下の世代においては、
身をもって悔いることになりかねない。
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日々外国人と触れ合っていると、本当に池尾先生がここで言っている事をひしひしと感じています。

池尾先生は大学生に焦点を当てていますが、大学生だけが勉強したって彼らが中心になる前に日本は没落してしまいます。

今このブログをご覧になっているすべての年代の方々が自分のこととしてとらえて考えてほしいと思います。



 目覚めよ日本人!!